ユアファントムアイ、アワクリスタライズペイン
敷地理
日本のプレゼンターが敷地理の取り組みを言語化することに苦労しているとすれば、それは敷地がパンデミック中にブリュッセルに移住したからというだけでなく、敷地の「作品」概念が既存のそれと合致しないからかもしれません。P.A.R.T.S.での研究中に始動した『ユアファントムアイ、アワクリスタライズペイン』は、パフォーマンスであると同時に、自分の身体のオーナーシップに対する懐疑、まなざしの暴力、幻肢痛といった、敷地が長い間探求してきた観念のプラットフォームとしても機能しています。これらの観念への敷地のアプローチは、ハイパー消費者社会における疎外の批判という形はとらず、むしろ体制内における解放の追求と区別しがたいものです。敷地がこれまでに積み上げたものを荷ほどきして共有してもらい、コンテンポラリー・パフォーミングアーツがこのような探求の容れ物となり得るのかどうかを議論する機会として、このセッションを開催します。
サポーター:ステファ・ホーファールト
会場
- 急な坂スタジオ
- 〒220-0032 横浜市西区老松町26-1
日時
12.12 Fri 15:00
上演時間
150分(プレゼンテーション + ディスカッション)
言語
英語
翻訳・字幕
なし
チケット
YPAM参加登録者のみ
無料・要予約(席数上限あり)
お取り扱い:YPAMチケットサイト
*このプログラムは本公演ではなく、簡易プレゼンテーションとディスカッションから成ります。
*プレゼンテーションとディスカッションは英語で実施します。通訳はありません。
*後日Swapcardにて録画を配信します(3日後~12月31日を予定)。
アーティスト情報
- 敷地理
ブリュッセルと東京を拠点に活動。2024年P.A.R.T.S.(Performing Arts Research and Training Studios)修了(ダンス)。2020年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。身体における自己同一性や自己所有の概念を探求するパフォーマンスやインスタレーションを制作している。ASMRの視覚化など、WET(Weird Erotic Tensions:奇妙な性的緊張)な動きを参照することの多い作品は、私たちの身体について抱く思い込みが、観客の視線によってどのようにコード化されているのか、そしてその眼差しの政治性と暴力性について考察している。横浜ダンスコレクション2020若手振付家のための在日フランス大使館賞受賞。Forbes JAPAN 2023 Under30。2023年ポーラ美術財団研究員。2024年ACYアーティスト・フェロー。
- ステファ・ホーファールト
舞台芸術、批評理論、詩の領域を横断して活動。ブライアナ・フリッツ、リディア・マクグリンチー、マルコ・グティッチ・ミジマコフ、敷地理と定期的に協働している。マリヤ・チェティニッチ、パーシス・ベッケリン、テッセル・ヴェネブーアと共にアムステルダム大学文化分析研究所で「セックス・ネガティヴィティ・リサーチ・グループ」を設立。オスカー・ムリーリョ、エステル・サラモン、クラウディア・パジェス・ラバルなどの作品に出演。最近ではシモン・アセンシオ、PRICE、トビアス・コッホの作品について執筆。P.A.R.T.S.(ブリュッセル)でダンスを研究し、文化分析(アムステルダム大学)とパフォーマンス・スタディーズ(ニューヨーク大学)の修士号を取得。現在P.A.R.T.S.でライティングとパフォーマンス理論を教えている。
スタッフ/キャスト/クレジット
主催:国際交流基金、横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会

