〈他者〉と〈傷〉をめぐる3つの対話
関 優花+本坊由華子+永井玲衣/横浜国立大学小田原のどか研究室
哲学者、精神科医、美術家による「パフォーマティブ」と「他者と傷」をめぐる公開講座
横浜国立大学小田原のどか研究室では「横浜から〈日本〉を考える」「地域と美術館」などをテーマとし、学外者が参加できる公開講座を定期的に開催することで、大学における学びを地域に還元する取り組みを続けています。2025年秋学期は、YPAMフリンジ企画として、〈パフォーマティブ〉〈他者と傷〉をテーマに、哲学者、精神科医・劇団代表、美術作家を招聘し、3つの公開講座──①永井玲衣(哲学者)による哲学対話、②本坊由華子(精神科医・世界劇団代表)によるレクチャー「演劇・パフォーマンスにおけるトリガーアラートの現在地」、③関優花(美術家)によるリサーチ報告+ワークショップ「まちを歩く、息をつなぐ――川崎公害裁判の記録を読む」──を横浜国立大学内で開催します。企画・主催は小田原のどか(彫刻家・評論家、横浜国立大学YGS-C教員)。
日時
12.13 Sat 10:00
1. 哲学対話[講師:永井玲衣(哲学者)]
12.13 Sat 15:30
2. レクチャー「演劇・パフォーマンスにおけるトリガーアラートの現在地」[講師:本坊由華子(精神科医・世界劇団代表)]
12.14 Sun 13:00
3. リサーチ報告+ワークショップ「まちを歩く、息をつなぐ――川崎公害裁判の記録を読む」[講師:関優花(美術作家)]
上演時間
120分
言語
日本語
翻訳・字幕
AIによる字幕・翻訳
アクセシビリティ
チケット
3つのイベントすべて事前予約が必要です。申し込みフォームから予約をしてください
アーティスト情報
- 永井玲衣(哲学者)
1991年、東京都生まれ。哲学研究と並行して、学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。哲学エッセイの連載なども手がける。独立メディア「Choose Life Project」や、坂本龍一・Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。主な著作に『水中の哲学者たち』など。
- 本坊由華子(精神科医・世界劇団代表)
日本精神神経学会 精神科専門医、精神保健指定医、脚本家、演出家、振付家、俳優。単科の精神病院から総合病院まで幅広く精神科医療に関わり、勤務医として臨床経験を積みながら、拠点日本の芸術団体世界劇団主宰として大規模な全国ツアーを重ねている。某国立大医学部医学科卒/第10回せんがわ劇場演劇コンクールオーディエンス賞(2019年)/2023年より津あけぼの座プログラムディレクター就任。
- 関優花(美術作家)
1997年生まれ、埼玉県出身。横浜国立大学大学院都市イノベーション学府Y-GSC修了。心的外傷とは何か、そしてそれはどのように回復可能なのかを問いとし、版画やパフォーマンス、ワークショップをつくる。芸術業界でのハラスメント被害を公表した安西彩乃さんの支援団体「Be with Ayano Anzai」の代表。一般社団法人NOOKメンバー。
- 小田原のどか(彫刻家・評論家、横浜国立大学Y-GSC教員)
彫刻家、評論家、芸術学博士。彫刻を起点に著述・作品制作・社会運動に取り組み、ジェンダー、帝国主義、公共性の観点から理論と実践の両輪で美術史を再検討している。主な展覧会に「近代を彫刻/超克する 津奈木・水俣編」(個展、つなぎ美術館、熊本、2024年)など。主な著作に『近代を彫刻/超克する』(講談社、2021年)、『モニュメント原論:思想的課題としての彫刻』(青土社、2023年)、『この国(近代日本)の芸術:〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(山本浩貴との共編、月曜社、2023年)など。表現の現場調査団メンバー、アーティスツ・ユニオンオブザーバー、横浜国立大学Y-GSC教員。
お問い合わせ
odawara-nodoka-mh@ynu.ac.jp
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