国際交流基金/YPAM共催 2024年度舞台芸術専門家派遣事業(シンガポール)派遣アーティスト決定
2024-09-23
独立行政法人国際交流基金と横浜国際舞台芸術ミーティング(YPAM)は、将来的にASEAN地域など海外で活躍すること/ASEAN地域のアーティストとコラボレーションすることなどを目指す、日本を拠点に活動する若手アーティストを対象にしたアーティスト派遣プログラムを実施します。
今年度は、YPAMと長年交流を深めているシンガポールのDaniel Kok(Dance Nucleus アーティスティック・ディレクター)やFaith Tan(Esplanade – Theatres on the Bay ダンス・演劇部門ディレクター)と協働し、10月2日〜7日にプログラムを実施します。日本を拠点に活動する若手アーティストが、シンガポールにおける様々なアーティスト支援プログラムやネットワーキングイベントに参加することで、自身の活動を考え、今後の創作活動や国際交流を促進する機会といたします。
6月から7月にかけて行った派遣アーティストの募集に際しては、57名から応募いただきました。審査の結果、以下5名を派遣アーティストと決定しました(五十音順)。
なお、12月のYPAM期間中に派遣アーティストによる報告会を開催予定です。詳細は後日公開いたします。
髙山玲子
アーティスト/俳優/体メンテナンス体操講師。京都府出身、東京在住。東京・横浜を拠点に俳優として活動。2016年より、自身や他者の経験や記憶を媒体としたオリジナル作品の演出を開始。また、ミュージシャン、アーティスト、写真家、エンジニア、デザイナー、評論家など、異業種のアーティストとコラボレーション作品を発表している。 観客、作品、作家のつながりを見つめ直し、相互作用を刺激することで、「今、ここで起きていること」を他者と共有する方法論を模索し、既存の演劇の枠組みを解体・再構築する実験的なパフォーマンスを展開している。
益田さち
1990年生まれ。拠点は関西。クラシックバレエ、ボールルーム、モダン、ジャズなど多様なジャンルの舞台経験を持つ。今までにきたまり、児玉北斗、多田淳之介、タナポン・ウィルンハグン、やなぎみわ、山下残などのプロジェクトに参加。現在は路上でのダンスパーティーを開催したり、ダンサー以外との交流が増えている。
宮悠介
1998年生まれ。身体表現者。舞台作家。出身地新潟県の高校部活動からダンスを始め、筑波大学、大学院で舞踊学を修める。在学中は複数の学生コンクールで受賞し、ダンサーとして近藤良平、鈴木ユキオ、梅田宏明ら日本を代表する振付家の作品にも出演。振付家としては、自己の実体験を基に自作自演で踊るダンス作品を創作、国内外で招聘を受け発表を行う。創作に加え、国内のダンス環境整備にも取り組むべく、地元新潟で町おこしを行う弟とAIR画策中。 ヨコハマダンスコレクション2022コンペティションII 最優秀新人賞/SAI DANCE FESTIVAL 2023 ソロ部門 優秀作品賞受賞。湘北短期大学非常勤講師。
山﨑健太
1983年生まれ。批評家/舞台作家。演劇批評誌『紙背』編集長。WEBマガジンartscapeで舞台芸術を中心としたレビューを連載中。2019年からは演出家・俳優の橋本清とy/nとして舞台作品を発表。主な作品に男性同性愛者のカミングアウトを扱った『カミングアウトレッスン』(2020)、ブラジル/日本からの/への移民を扱った『フロム高円寺、愛知、ブラジル』(2023)など。2017年度、国際交流基金アジアセンターの人材育成プログラム「Next Generation: Producing Performing Arts 次世代舞台芸術制作者等育成事業」に参加。
山田カイル
劇作家、演出家、ドラマトゥルク。抗原劇場代表。1993年テキサスに生まれ、その後青森で育つ。大学院在籍中にダンスドラマトゥルクとしてキャリアをスタートし、修了後、自身の演劇活動を始動。近作に、小栗判官の伝説を現代に翻案した『熊野ヒッチハイク・ガイド』、ダンサー・振付家の木村玲奈と共に東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県宮古市でリサーチを行い上演した『夜明けの国のコッコ・ドゥードル・ドゥー』、人類滅亡後の世界を動物や超常的な存在のモノローグで語る『雨降らす巫女の定置網漁』など。またArt Translators Collective のメンバーとして通訳/翻訳業も行っている。