Silver Mouth
青木涼子 + ジェイムス・ハリック / JOLT Arts
青木涼子とジェイムス・ハリックが贈る、不気味でゴシックな2声とシンセの物語
娘は窓から月を見つめ、その美しさに心を奪われています。母は森からの呼び声を聞き、その声に導かれるように森へと入り、不思議な銀の狐に出会います。そこで母は厳しい真実と恐ろしい試練に直面することになります。 作品『SILVER MOUTH』は、母役の青木涼子と銀の狐役のジェイムス・ハリックが歌います。この物語は伝統的な能の語りと演技の技法を用いながら、21世紀の音響パフォーマンスとして再解釈されています。独自の楽器編成として、プリレコーディングされたシンセサイザーがクアドロフォニックサウンドやその他のスピーカーを通じて配置されています。観客は、この作品が持つ鏡や反映というテーマを通じて、文化的背景によって異なる解釈を体験します。特に「義務」という役割が作品において重要な要素となっており、オーストラリアの観客と日本の観客では異なる反応を示します。この多面的な解釈は物語に感情的なオーラを与えます。
会場
- BankART Station
- 〒220-0012
横浜市西区みなとみらい5-1 新高島駅地下1F
日時
11.30 Sat 19:00
上演時間
60分
言語
英語上演
翻訳・字幕
日本語・英語概要配布
アーティスト情報
- 青木涼子
能声楽家。能の「謡」を現代音楽に融合させた「能声楽」の先駆者。これまでに世界20ヵ国55人以上の作曲家と新作を発表。欧州を拠点に、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団などと共演。国内では「能×現代音楽」シリーズを毎年開催し、アルバムもリリース。東京藝大修士課程修了、ロンドン大学博士号取得の経歴を持ち、現代音楽で世界的に高く評価されています。文化庁の文化交流使としても活躍。
- ジェイムス・ハリック
ジェイムス・ハリックは、世界的に作品を発表している作曲家、ミュージシャン、サウンドアーティストで、最近はシドニー・オペラハウスで公演も行いました。JOLT ArtsのCEOとして、多くの障害のあるアーティストを指導しています。RMIT大学で博士号を取得し、フェリックス・ウェルダーやジェームス・テニーに師事。マイケル・ハーヴィ賞やクリエイティブ・オーストラリア・フェローシップなどを受賞しています。
- JOLT Arts
JOLTは音楽、メディア、視覚芸術のプロダクションハウスで、2008年に作曲家ジェイムス・ハリックがメルボルンの歴史的な会場を拠点に設立しました。プロジェクトの約50%は障害のあるアーティストを支援し、2012年から日本でイベントやフェスティバルを定期的に開催しています。2024年にはシドニー・オペラハウス、SIGGRAPHデンバー、ブリスベンなど、重要な公演を含む大規模な活動を行いました。
スタッフ/キャスト/クレジット
JOLTArtsは、ビクトリア州政府よりクリエイティブ・ビクトリアを通じて支援を受けています。 JOLT Artsは、オーストラリア政府の主要な芸術出資・諮問機関であるクリエイティブ・オー ストラリアを通じて後援を受けています。
お問い合わせ
charlotte.bolcskey@joltarts.org