ディドーとエネアス
ヘンリー・パーセル作曲の同名のオペラ(1689年)に基づくショー
T:>Works
『ディドーとエネアス』は、ヘンリー・パーセル作曲のカルト的バロックオペラ『ディドーとエネアス』(1689年)を、T:>Works(旧シアターワークス)の演出家オン・ケンセンが、「シンガポールでいちばんデカい」ドラァグクイーン、ベッカ・ド・バスを主演に迎え、「暴動」(ベッカ主宰の定期ドラァグイベントの名称)的に再解釈するパフォーマンスです。今年5月、シンガポール国際芸術祭での初演は、古典的物語に新しい生命(と新しい死)を吹き込み、愛、喪失、運命、エンパワーメントなどの古めかしい主題にフレッシュな視点から迫る上演となりました。今回、新たに横浜を中心に募集中(10月15日締切)のボランティアパフォーマーとのコラボレーションでお届けします。
ディドー(北アフリカ・カルタゴの女王)のもとに、トロイア戦争に敗れローマに向かう途中に難破したエネアス(トロイアの王子)の船が漂着。ディドーとエネアスは愛し合うようになる。ディドーを憎む魔女たちがエネアスをあおり、カルタゴを去ってローマに向かうように仕向けるが……
会場
- KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
- 〒231-0023 横浜市中区山下町281
日時
12.5 Thu 19:30
12.6 Fri 19:30
12.7 Sat 15:00
上演時間
約60分
上演言語
英語
翻訳・字幕
日本語字幕・通訳
アクセシビリティ
- 車椅子入場可
- 多目的トイレ
アーティスト情報
- オン・ケンセン
T:>Works(旧シアターワークス)の芸術監督として、アジアの多様な伝統芸術、クィア・エクスプレッション、ドキュメンタリー、アーカイブと現代芸術のさまざまな形式を結ぶ多くの作品を発表。作品は世界各地で上演され、近年では朝鮮の伝統歌唱を導入した『トロイアの女』がブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)で2022年に、エジンバラ国際演劇祭で2023年に上演され絶賛された。また、キュレーションやパブリック・エンゲージメントに関する数多くのプロジェクトを先導、2013~17年にはシンガポール国際芸術祭の刷新を担った。
- ベッカ・ド・バス
2005年にボストンで誕生し世界各地で活動している「シンガポールでいちばんデカい」ドラァグクイーン、またはエンタテインメント、アクティヴィズム、衣装、言語、快楽を通して意味を作り出そうとするアーティスト、ユージン・タン。シンガポール唯一の定期的ドラァグ・ヴェニューである「RIOT!」のプロデューサー兼ホスト、映画館「The Projector」でのクィア映画上映シリーズ「The Glory Hoes」の主催者。プライドシーズン「IndigNation」の実行委員会メンバーでもあり、多くの企業のDE&Iイニシアティヴに関わっている。
- カイラッラー・ラヒム
ミクストメディア・インスタレーション、オブジェクト、ペインティング、写真、動画などを制作し、国際的に評価されている美術家。2017年、IMPART賞のヴィジュアルアーツ部門で受賞。さまざまなコラボレーションを通し、批判的思考を駆使して、日常を生き抜くための複雑な、臨機応変な戦略を掘り下げ探究している。クィア性、欲望、抵抗、労働、開示の倫理などをめぐって展開する作品は、シンガポール美術館やサンプライド財団のコレクションに収蔵されている。
スタッフ/キャスト/クレジット
T:>Works作品
構想・演出:オン・ケンセン
美術:カイラッラー・ラヒム
衣装:ベッカ・ド・バス、カイラッラー・ラヒム
初演:シンガポール国際芸術祭、スタンフォード・アーツセンター、2024年5月17日
出演:ベッカ・ド・バスとヨコハマ・ベリンダズ