YPAMレセプション + 基調公演
ホー・ツーニェン『時間(タイム)のT』
YPAMに国内外から参加いただくみなさまを、日本モダニズム建築の傑作と言われ(設計:前川國男)、今年開館70周年を迎えた歴史ある神奈川県立音楽堂にてお迎えいたします。
続いて、基調公演として、2023年11月にシンガポール美術館「Time & the Tigers」展で発表され、その後東京都現代美術館(「エージェントのA」展)、Art Sonje Center(「Time & the Cloud」展、ソウル)、CCS Bard(ニューヨーク)を巡回、その後も各地での展示が予定されているホー・ツーニェン『時間(タイム)のT』をライブパフォーマンスとして上演します。
作品は、「時間」をめぐる映像とテクストから成る42の断章をアルゴリズムを用いてリアルタイムで自動編集し、二重のプロジェクションとマルチチャンネルオーディオとして展開するもの。音楽はフリージャズのパイオニア、オーネット・コールマンの理論「ハーモロディクス」をアジアの文脈で実践するサクソフォニスト、Soon Kimが担当。見るたびに文字通り変化するこの作品を、今回は録音されたサウンドトラックでなくライブの即興演奏とともにお届けします。
会場
- 神奈川県立音楽堂
- 〒220-0044 神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘9-2
日時
12.03 Tue
16:00 開場
16:30 YPAMレセプション開始
*レセプションはYPAM参加登録者のみ。
17:30 基調公演一般受付開始
18:00 基調公演開演
上演時間
約60分
言語
英語
翻訳・字幕
日本語・英語字幕
アクセシビリティ
- 車椅子入場可
- 多目的トイレ
アーティスト情報
- ホー・ツーニェン
1976年シンガポール生まれ。映画、映像インスタレーション、パフォーマンスを通して歴史、神話、思想、アイデンティティの形成、その内在的矛盾や複数性を探索する。2011年、第54回ヴェネチア・ビエンナーレのシンガポール館を代表。各地の美術館で個展を開催、数多くの舞台芸術祭や国際美術展に参加し、2019年にはシュウ・ジャウェイとともにアジア・アート・ビエンナーレ(台中)のキュレーションを担当した。また、あいちトリエンナーレ2019での『旅館アポリア』を皮切りに、日本の帝国主義戦争や京都学派の思想をめぐる連作を発表。2023年にはシンガポール美術館で代表作を網羅した個展「Time & the Tiger」が開催され、各地を巡回している。TPAMでは『一頭あるいは数頭のトラ』(2018)、『神秘のライ・テク』(2019)、『ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声』(ワークインプログレス、2021)を上演/展示。Chanel Next Prize 2024受賞。
- Soon Kim
1964年大阪生まれ。15歳よりアルトサックスを始める。高校卒業後、ロック、ブルース、レゲエ、ジャズバンドで活動。23歳で渡米、ニューヨークのハーレムに居住しオーネット・コールマンのもとでハーモロディック理論を学ぶ。その後、数々のバンドを経て自己のバンドSoon Kim Quartetを結成。ニューヨーク、ベルリン、東京でハーモロディックス理論をもとにした独自のアイデアを展開しつつ活動中。近年のプロジェクトにヴァーノン・リード、カルヴィン・ウェストン、アル・マクドーウェルらと結成したTower of Funk、能楽師・大倉正之助プロデュースの鼓動隊とのコラボレーションMurasaki、和太鼓奏者・壱太郎とのOld Schoolなど。
スタッフ/キャスト/クレジット
時間(タイム)のT
2023年
映像インスタレーション:2チャンネルHDプロジェクション(16:9、同期、カラー)、リアルタイム・アルゴリズム編集合成システム、インターネット、紗幕スクリーン、8チャンネルサウンド、60分
ディレクション、脚本、編集、制作:ホー・ツーニェン
ディレクション補佐、編集、制作:ジャンファ・チュン
ドラマトゥルク、共同脚本、日本語字幕:新井知行
プログラミング:ヤン・ガーバー(0x2620)
データベースシステム:Pan.do/ra
テクニカル・ディレクション:カイラッシュ
ロジスティクス、補佐:Circus Projects
映像(追加):ヨハン・ヤミン
脚本協力:バニ・ハイカル、ケネス・テ
プロジェクト・マネジメント:ステファニー・ゴウ
2Dアニメーション:North South Studio
2Dアニメーション・エージェント:バリー・ホワイト
3Dアニメーション(追加):Stillloooading
ヴォーカル、アニメーション音響効果:バニ・ハイカル
アニメーション音響効果:アダ・アディヤトマ
ヴォーカル録音エンジニア:バニ・ヒディール
録音機器(追加):ランドルフ・アリオラ
音楽(サクソフォン):Soon Kim
音楽録音、マスタリング:中村公輔(深海スタジオ)
エンジニアリング(追加):ジェフリー・ユエ
委嘱:シンガポール美術館、アート・ソンジェ・センター、M+
協力:東京都現代美術館、シャルジャ・アート・ファウンデーション
スペシャル・サンクス:崔敬華、タレク・エル・フェトゥ、能勢陽子
テクニカルディレクション:遠藤豊
音響:中原楽
照明:ドットワークス
映像:ルフトツーク
レセプションケータリング:TSUBAKI食堂
主催:横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会