会場
日時(UTC+9)
言語
翻訳
アクセシビリティ
- 車椅子サポート
-
車椅子での入場・鑑賞多目的トイレ
チケット
オーディエンス ¥3,500
プロフェッショナル ¥1,500
*開場は開演の30分前
*未就学児童入場不可
*車椅子席のご予約をご希望の方はtickets@ypam.jpへお問い合わせください。
『仮構の歴史』は、多民族国家マレーシアでジャンル、世代、言語、人種の垣根を超えて活動するコレクティブ、ファイブアーツセンターの最新作の一つであり、2015年の国際共同製作『バリン』のスピンオフでもあります。『バリン』で演劇的に再現された1955年の「バリン会談」は、マラヤ非常事態を終結させるため、その「事態」を「反英民族解放戦争」と呼び武装闘争を展開していたマラヤ共産党の武装解除を目指す会議でした。『仮構の歴史』は、21世紀になっても亡命先のタイ南部のジャングルに暮らす元党員たちのインタビュー映像をもとに、主流の歴史観におけるマラヤ共産党と「暴力」の位置づけ、そして2018年に起こった同国史上初の政権交代に伴う歴史教科書の改訂を考察する作品です。TPAM2019でワークインプログレスとして上演され、コロナ禍による宙吊りを経て国際ツアーを再開したこの作品の完成版を今回上演、関連トークも実施します。
演出:マーク・テ
出演:ファーミ・レザ、ラーマー・パウジ、ファイク・シャズワン・クヒリ
プロダクションデザイン:ウォン・テイ・シ
照明・メディアデザイン:シャムスル・アズハー
舞台監督:ヴィーキー・タン
プロデューサー:ジューン・タン
エグゼクティブ・プロデューサー:ファイブアーツセンター
共同製作:TPAM – 国際舞台芸術ミーティング in 横浜
主催:横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会
マーク・テ
クアラルンプールを拠点とするパフォーマンス作家、リサーチャー、キュレーター。ドキュメンタリー的、思弁的、生成的な形態のさまざまなコラボレーションを通して、歴史、記憶、カウンターマッピングの絡み合いを提示する。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジで芸術・政治学の修士号を取得。
ファーミ・レザ
クアラルンプールを拠点とする独学のグラフィックデザイナー、政治活動家。領域横断的アーティストとして、2002年以来何千枚もの政治的グラフィックを作成し、忘れられた歴史的闘争に関するドキュメンタリー映画やレクチャーパフォーマンスを通して、マレーシアの公式の歴史観を批判している。
ファイク・シャズワン・クヒリ
パフォーマー、デジタルプロデューサー。ファイブアーツセンターの作品としては、『Something I Wrote』『2-minute solos – art meets politics』『バリン』『バージョン2020』『仮構の歴史』『Oppy & Professor Communitas』に出演。また、リー・レンシンの『B.E.D.』シリーズにも出演している。バンド「Terrer」ではオリジナルソングを演奏。
ラーマー・パウジ
映像ジャーナリスト、ドキュメンタリー作家。ニューヨーク大学アーサー・L・カーター・ジャーナリズム研究所で修士号取得。マレーシアを拠点にしながら、過去10年の多くを米国で過ごし、PBS、アルジャジーラ、チャンネルニュース・アジア、BFMラジオなどで活動した。故郷、自発的亡命、遭遇や選択、事実と虚構の交差する地点をめぐってプロジェクトを展開している。
ウォン・テシィ
1999年から現代美術、演劇、映画の領域で活動。さまざまなアートコレクティヴ、団体、プロダクションハウスと協働し、プロダクションデザイナー、キュレーター、プロデューサー、ファシリテーターとして受賞歴を持つ。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ大学でヴィジュアルアーツの学位取得。
シャムスル・アズハー
演劇、映画、現代美術の領域で、マルチメディア/照明デザイナーとして、テクノロジーをパフォーマティブに用いながら活動。ゆるやかな領域横断的アーティストコレクティブ「sans」のメンバーとしてもパフォーマンスや展示を作っている。オーストラリアのディーキン大学で映画・デジタルメディアの学位取得。
ジューン・タン
生物学者、アートプロデューサー、アクティビスト。2018〜20年、TPAMのゲストディレクターとして、アーティストが社会においてパフォーマンスをどう用いるかを探るプログラムを企画。現在はクアラ・ランガット北森林保護区連合などで気候変動アクティビズムに関わる。映画やテレビの脚本家でもあり、Netflix、HBOアジアなどの配信プラットフォームやマレーシアとシンガポールの地上波に脚本を提供している。
ヴィーキー・タン
マレーシアほかアジア諸国で舞台照明、セットデザイン、プロダクション/ステージ・マネジメントに幅広く関わり、さまざまなダンス、演劇、ミュージカル、コンサート、インスタレーション作品に参加している。
ブーン・キア・メン(ゲストスピーカー)
総合地球環境学研究所(京都)研究員。東南アジア地域研究で博士号取得(京都大学)。批判的民族誌学、映画、暴動鎮圧などに関心を持ち研究している。日本での活動の前は、マレーシアのクアラルンプールとジョホールバルでアクティヴィスト、ドキュメンタリー映画作家、哲学講師をしていた。
原不二夫(ゲストスピーカー)
1943年長野県生まれ。学術博士(東京大学総合文化研究科、1997)、南山大学外国語学部教授(1999〜2012)、マラヤ大学文学・社会科学部歴史学科客員教授(2012〜2013)、アジア経済研究所名誉研究員。著書に『マラヤ華僑と中国:帰属意識転換過程の研究』(2001)、『未完に終わった国際協力:マラヤ共産党と兄弟党』(2009)、『反面教師として読んだ「文章読本」』(2019)など。
丸岡ひろみ(ゲストスピーカー)
PARC – 国際舞台芸術交流センター理事長、YPAM – 横浜国際舞台芸術ミーティング(旧TPAM)ディレクター、舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM) 副理事長。2003−2010年、ポストメインストリーム・パフォーミング・アーツ・フェスティバル(PPAF)創設運営。TPAMと併設してIETMアジア・サテライト・ミーティング(2008、2011年)、アジアの制作者を集めた「舞台芸術制作者ネットワーク会議」(2009年)を開催。2012年にはフェスティバル「サウンド・ライブ・トーキョー」を創設。
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