長男
スー・ピンウェン(蘇品文)
東アジアで長男であることが何を意味するかは誰もが知っています。しかし、長男に「なる」ことの意味については? スー・ピンウェンの『長男』は、スーが自身の家庭的、共同体的環境の中でshe/herからhe/they/themへのアウティングに対峙する現在進行形の個人的プロジェクトです。地方の文化センターに所属するダンスカンパニーの芸術監督として、かつインディペンデントのフェミニズム・アーティストとして、スーはカンパニーでのコミュニティベースのイニシアチブと挑発的なソロ作品の間を、また振付、政治哲学、触覚アクティビズムの間を、流動的に行き来しています。では、この戦略はダンスをどこに向かわせ、どのようにその諸境界を動揺させ、踊る身体が何であり得るかを再想像させるのでしょうか。
サポーター:リヴァー・リン(林人中/インディペンデント・キュレーター)
会場
- 急な坂スタジオ
- 〒220-0032 横浜市西区老松町26-1
日時
12.10 Wed 19:00
上演時間
150分(プレゼンテーション + ディスカッション)
言語
英語
翻訳・字幕
なし
チケット
YPAM参加登録者のみ
無料・要予約(席数上限あり)
お取り扱い:YPAMチケットサイト
*このプログラムは本公演ではなく、簡易プレゼンテーションとディスカッションから成ります。
*プレゼンテーションとディスカッションは英語で実施します。通訳はありません。
*後日Swapcardにて録画を配信します(3日後~12月31日を予定)。
アーティスト情報
- スー・ピンウェン(蘇品文)
ピンウェン・スー(he/they)はフェミニズム・アーティスト。スーの作品は、ジェンダー、フェミニズム、裸体の概念を中心に据え、異性愛規範的な価値観に挑戦している。2013年以来触覚文化のリサーチと実践を続け、ダンスを形式を超えた社会的・政治的領域へと拡張している。近年は、ジャンルを横断してフェミニズムの視点から身体の政治学を探究している。
作品はダンス・アンブレラ(ロンドン)、キャンピング(リヨン)、チューリヒ・テアター・シュペクタケル、プッシュ国際舞台芸術祭(バンクーバー)、サマーワークス(トロント)、ライブワークス(シドニー)、メルボルン・フリンジ、マドリード振付コンクール、台湾国家戯劇院「秋の舞踊」(台北)、衛武営台湾ダンス・プラットフォーム(高雄)、キャンピング・アジア(台北)、台北芸術祭、台北ニュイ・ブランシュ、We Islandダンスフェスティバル(新北市)、インタータイダル・ダンスフェスティバル(嘉義)などで発表されている。
嘉義舞台芸術センターの座付カンパニーである看嘸舞踏劇場の芸術監督。国立台北芸術大学で振付の修士号、南華大学で哲学の学位を取得。
- リヴァー・リン(林人中)
リヴァー・リンはパリと台北を拠点にライブアート、パフォーマンス、ダンス、クィアカルチャーを横断しながら活動するアーティスト、キュレーター。2023年から2025年まで台北舞台芸術センターで台北芸術祭のキュレーターを務め、ADAM(Asia Discovers Asia Meeting for Comtemporary Performance)、キャンピング・アジア、Curatoké:パフォーマンス・キュレーターズ・アカデミーを立ち上げて運営。アーティストとしては、ポンピドゥーセンター、パレ・ド・トーキョー、国立ダンスセンター(フランス)、M+(香港)、台北市立美術館、Liveworks(シドニー)などで作品を発表。また、インドネシアダンスフェスティバルの共同キュレーター(2022年~)、リヨンダンスビエンナーレのゲストキュレーター(2025年)、ドイツSomething Great Arts Centreのアーティスティック・コラボレーター、ザルツブルク大学とベルリン自由大学、ボーフムSzenische Forschungによる「舞台芸術のキュレーション」講座のキュレートリアル委員を務める。
スタッフ/キャスト/クレジット
主催:国際交流基金、横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会
助成:財団法人国家文化芸術基金会

