だくだくと、
果てとチーク
―ことばを かえしてほしいんだって このときをずっと まっていたんだって
本作では、マサチューセッツ州セイラムでの魔女裁判の異様な興奮とその不条理な結末を描いた、アーサー・ミラーの名作『るつぼ』を下敷きに、4人の”女性”社員の和気藹々とした、しかし同時にとても閉鎖的なコミュニケーションを描くことで、未だ強固に残り続ける家父長制や、国際的に台頭するポピュリズムの構造、排他主義の絶望的な広がりを、より鮮やかに抉り出します。また私達は、フェミニズムを”テーマ”ではなく創作の”ベース”としています。そのため時折、痛みから生み出された声を、対岸の火事として眺める人々がジャッジする現状に、もうたくさん!と叫びたくなります。私達は常に誰かの対岸にいて、燃え盛る炎に薪を投げ入れ、知らん顔をしています。だからもし眼前で誰かが焼かれていて、その火を簡単には消せないなら、せめて私達も川を渡り、共に火炙りになるべきだと、そう思ってしまうのでした。
会場
- STスポット
- 〒220-0004
横浜市西区北幸1-11-15横浜STビルB1F
日時
12.11 Thu 19:30
12.12 Fri 14:30 *
12.12 Fri 19:30
12.13 Sat 13:00
12.13 Sat 18:00 *
12.14 Sun 13:00 *
12.14 Sun 17:00
*上演後アーティストトークあり
上演時間
約110分
言語
日本語
翻訳・字幕
英語字幕
アクセシビリティ
チケット
YPAM参加登録者:¥3,500
一般:¥4,000
高校生以下:¥1,000
タニマチケット (ユニット応援チケット・台本付き):¥8,000
・自由席
*入場は当日受付順となります。
*未就学児童はご入場頂けません。
*割引チケットをご利用の場合は、公演当日に身分証をご提示ください。
*車いすでご鑑賞を希望されるお客さまは、事前にお問い合わせください。
お取り扱い:YPAMチケットサイト / CoRich(当日現金精算・会員登録不要)
アーティスト情報
- 果てとチーク
ユニット名の由来は「ヘイト(hate)とホープ(hope)」。
大きな世界とちっぽけな人々の絶望的に変わらない状況を、
ありったけの憎しみと、ごくごく僅かな希望を込めて描きだす。
透明化された断絶を、突飛な設定や軽妙な会話で戯画的に描き、理不尽な差別への怒りと、未来へのささやかな
希望を込めた作品作りを行っている。
2019年、升味作『害悪』が令和元年度北海道戯曲賞最終候補作に選出。
2020年、渋谷パルコの新しいカルチャーフェスティバル“P.O.N.D.”に招聘。
2023年、升味作『はやくぜんぶおわってしまえ』が第28回劇作家協会新人戯曲賞最終候補作に選出。
2024年、升味作『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』が第68回岸田國士戯曲賞最終候補作に選出。
スタッフ/キャスト/クレジット
舞台監督|水澤桃花(箱馬研究所)
舞台美術|いとうすずらん
照明|中村仁(黒猿)
音響|北村萌
映像|島崎ややや
演出助手|坂本沙季
外から眺める人|中島梓織(いいへんじ)
宣伝美術|三崎了
宣伝イラスト|真下玉女
制作|月館森
当日運営(横浜公演)|藤井ちより(Quno・範宙遊泳)
当日運営(東京公演)|清水瑞希
ユニット制作メンバー|宇田萌人
撮影・編集|まがたま Cinema
企画制作・主催|果てとチーク
助成|公益財団法人セゾン文化財団

