サヨナキドリ
MMLAB theatre
サヨナキドリ ― オノマトペが描く音の風景・ヨーロッパから視た日本の響き
本作は、日本語のオノマトペを題材に、音がどのように言葉に変換され伝わるかを探る作品である。作曲家・演出家アグニャ・マトゥレヴィチューテは二条城を訪れ、歩くと鳥の声のように響く「鶯張りの廊下」に強い着想を得た。この床は侵入者を察知する警備装置であったとも、偶然生まれた建築的特徴であったとも言われ、その神話的側面が今なお人々に語り継がれている点に注目する。彼女は建物を楽器のように奏で、目には見えないが耳で聴こえるもの、逆に耳には聴こえないが目に映るものを扱い、音と舞踊を融合させた舞台を構想した。本作では演者が身体と声を用いて音響空間を織りなし、観客を包み込む。テーマは日本文化を遠景から見つめるヨーロッパ的解釈であり、安全、他者への恐れ、幽霊文化、不快さの現象が含まれる。鶯張りの音響技術は攻撃や防御、プライバシーの象徴ともなり、安全は内面的な安らぎでありつつ、世界の不安定さに対する恐怖でもある。
会場
- Art Center NEW
- 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい5-1 新高島駅B1F
日時
11.29 Sat 15:00
11.29 Sat 18:00
上演時間
50分
言語
リトアニア語 一節のみ
